パートナーシップに迷った時に振り返るべきこと。

今のパートナーに不満がある方は多いのではないでしょうか。

倦怠期のような気分。
関係性に満足ができない。
パートナーから愛を感じない。
他の異性に意識が行ってしまう。

もしかすると、この人と一緒に居るべきで無いのではないかという考えに思考が巡ってしまう

こうした迷いは、破局へと向かうもののように思われますが、実はチャンスでもあります。それも、以前の二人からは想像出来なかったほどの良いパートナーシップに変化する大きなチャンスなのです。

深刻に考えて、暗い気持ちになってしまいがちですが、実はそう難しい事ではなく、お互いに大切な事を見逃しているだけだったということが往々にしてあるのです。

実は、倦怠期とは、2人の関係が「恋」から「愛」へと成長するためのステップです。人の愛情とは、燃え上がってドキドキするような情熱だけではありません。ドラマのように劇的で、分かりやすいものばかりではないのです。

一つの試練を超えたパートナーシップは、より安定感、安心感があります。パートナーの存在により、あなたの人生が生きるに値すると感じられる満足感と、互いをより深く愛し、大切にしたいという強い愛情を発露し始めます。

ヒトが愛について考える時、「親」という存在は欠かせませんので、それについて考えてゆきましょう。

親の愛

親は子どもを長い時間と、エネルギーかけて育てます。子宮の中にいる十月十日の期間を経、産みの苦しみを超えて出産し、母乳を与え、毎日触れ合って、手が離れてからは働いて生きる糧を与え

親は子を人生で接するどんな存在よりも、深い繋がりと、長い向き合いの時間を持って子を育ててゆきます。

それは、たまに会う恋人から贈られるプレゼントのようなきらびやかさはなく、ある意味命と命が向き合うような、土臭さのある人間関係です。

親の愛は、口先の言葉ではなく、実際の行動として、日々継続しているものです。もちろん楽しい事ばかりではなく、辛く苦しい事もあるでしょうし、子どもと接する事自体が痛みとなる心に傷を持つ親も居るでしょう。親になったとしても、成熟した大人であるとは限らないからです。

もちろん子どもと向き合い切れず投げ出してしまう親も沢山居ます。しかし、子どもという存在に、本質的に喜びを感じるのが親であるはずです。

子どもは親の愛に気づくのが中々難しいものです。愛情表現が苦手で、分かりづらい親もいるでしょう。もし親に感謝を感じるのであれば、あなたは自らの傷を超えている人でしょう。でももし、何も感じられないのであれば、まだ痛みに囚われているのかもしれません。

そしてその痛みでさえも、自ら向き合うことで子は人間性を深め、魅力的な人間になってゆくことが出来るのです。

 

情熱と冷静の間で

出会った時の恋心はスパークリングするように情熱的で、甘さも切なさも体験できる夢のような体験です。しかし永遠に燃え続けるローソクはありません。

時を経て二人の関係性は変化してきます。出会った頃の情熱は冷め、始めは好きだったところが短所に感じられるようになったり、これまでは見えなかったところが鼻につくようになってきます。

魅力的だと感じていた「甘える」ところは「依存的」だと感じられるようになり、「男らしい」と感じていたところは「独裁的」に思えたりと、感じ方は変わります。「優しい」と感じていた事は「自主性に欠けている」と感じられるようになるのです。

長所の裏返しは短所であるからです。人の情熱は徐々に冷静へと変化し、より多くの視点を持てるようになります。

そんな時に多くの人はこう思います。

「思っていたのと違う」

「出会った頃と変わってしまった」

「想いが冷めてしまった」

こんな想いが湧いてきて、パートナーに失望してしまう人がとても多いのですが、そこで感情の声に流されないようにして欲しいのです。それが、感情で動いてきた恋から、あるがままを受け止める愛へと精神を成長させるステップです。

 

短所が見える事が実は大切なこと

短所が見えてきた という事をポジティブに考えるとどうなるでしょうか?

それは「短所が見れるようになった」という事です。「互いの理解が深まっている」ということでもあります。恋愛関係とは、互いの見たいところだけを見ていて、短所は見ないようにするある意味では浅い関係性だと言えます。

パートナーのより多くの側面を直視し向き合うことで、一人の人間として向き合うフェーズに入ったというわけです。

そうした状態を、ネガティブに解釈すれば「冷めた」と思うでしょうし、ポジティブに理解すれば「関係性が成長した」と感じるでしょう。

こと男女関係になると、感情が先行して口論になったり、早々に分かれる決断をしてしまいがちですが、感情をベースにすると、大切な事が何も見えていない状態で、大切な関係を捨てることになってしまいがちです。

感情を最初の判断材料にすることは危険です。理性的に事実を見て、その上で心に湧いてくる想いから決める事が大切なのです。

そのために見る必要がある大切な一つの事をお伝えします。

 

パートナーと別れてはいけない場合とは

さて、親の愛のお話の中で、「継続的な愛」が子どもを生かす話をしましたがあなたが今、不満を感じているパートナーが、あなたに与えてくれている愛は何でしょうか?

空気のように当たり前にあるから、あることすら忘れてしまってはいないでしょうか?

パートナーに一貫している行動は何でしょうか?

あなたがパートナーに出会ったことで、あなたの中で変わった事は、どんな事でしょうか?それ無くしては今の自分はあり得ない何かがあるはずです。

一貫している行動の奥に、その人の人生に一貫している想いを観ることができます。

それに寄り添うことができるのなら、その想いに共感して共に歩きたいと思えるのなら、パートナーを手放してはいけません。

その想いに気づいて認め、また感謝が湧いてきたとき、互いの存在の意味が潜在意識のレベルで書き換わります。すると鼻についていた短所への解釈が変わり、感じ方が変わり、互いの行動と言葉が変わってゆくのです。

 

あなたの愛であなたの世界を変えてゆく

人の想いは自分の世界を創造する力を秘めています。

自分の考え方と想いが変わると、周囲に居る人も変化します。

『想いという創造力』を「無いから探す」という不足感をベースに使ってしまうと、さらなる不足感を生む結果に行き着きます。

多くの人がネガティブな感情に囚われてしまい、また新たな炎を求めて恋愛トラベラーをしてしまいます。

しかし「愛が無い」という不足思考を改めることが出来なければ、どんなパートナーに出会っても同じことを繰り返してしまうのです。

安心感と満足感を生むには、自分の内側が満たされている必要があります。

今ある愛を感じ、確かなその存在を認めることで、自分の内側が満たされ、心の状態が変わります。

すると思考が変わり、「こうしたい」という思いが変わるので、行動が変わってきます。

「今ある愛」を感じ、存在を認めてから、自分の中に生まれてくる想いに意識を向けてみましょう。答えは自然と湧いてくるはずです。

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ABOUTこの記事をかいた人

オンライン専門のボディーワーカー/身体研究家。20代の頃、自己肯定感の低さから鬱病に。さらにアダルトチルドレンも発覚。自分の出来の悪さを呪い苦しんだが、才能は身体感覚から開けるのではないか?と氣付き、探求し、うつ病とACを自ら克服。様々な場面で独自の感性とクリエィティビティを発揮できるようになる。整体師時代に、独自のセラピーメソッドを確立しそれを身体開発/自己啓発メソッドに昇華。「あたらしい心とからだの使い方」にて伝えている。代表コンテンツは、唯一無二の「蝶形骨の使い方メソッド」著書:ありがとうございますはZEROのことば(Galaxy Books)