ありのままの自分で生きるとは?論理的、感覚的に理解する。


 

ありのままの自分

ありのままで生きる というフレーズ。

この言葉から連想されるのは、

 

幸せ/成功に繋がる/豊かさ/自由

調和/強さ/しなやかさ/才能の発揮 などのイメージがあります。

 

そんなイメージに憧れるけれど

 

  • あまりに曖昧で具体的には何をしたら良いのか分からない
  • これからそんな人生を歩みたいため、知っておきたい

 

そんな方はぜひ読んでみてください。

論理的にも感覚的にも解るようにこの記事を書いています。

 

どんな人でも、それぞれの「ありのまま」があります。

ありのまま、とは言ってみれば「自分自身の真ん中」です

子供の頃はだれもがありのままで生きています。

 

 

では、なぜありのままで生きられなくなったのだろう?

と考えると視点を変えることが出来そうです。

 

人は生まれ、家族というコミュニティで〝親”と出会い、基本となる自我を構築してゆきます。

そして成長し、学校という人間関係の中に入り、また社会に生きるようになるプロセスで、僕たちは「ありのまま」から離れてゆきます。

他者の目線を意識するようになり、自分を客観的に評価して生きるのが当たり前になるのです。

 

  • 自分がどう見えているか?
  • 今どんな表情をしているか?
  • 他者からどう評価されているか?
  • 今いる人間関係の中で自分はどんなキャラクター位置取りか?

 

「客観的視点の生き方」が板についている方ほど、こんな事をよく把握し理解しているはずです。

そして同時に、息苦しさと不自由を感じているのではないかと思います。

こうした客観的視点は、本人の行動や言葉を縛る暗黙の強制力として働くからです。

 

 

ココロを社会から解き放とう

 

ありのままとは、〝自分自身の感じたまま〟 ということでもあります。

 

自分自身の感じたまま…これは客観視点に対して『主観視点』です。

 

感じたまま とは、「〜が良い」とか

「凄いと感じた」というような

思考になる前のファースト・インプレッションです。

 

思考は何かと比較したり、数値化・定量化しますので、そうなる前の感覚ということですね。

「印象」と表現することもできます。

 

この感覚は、

自分には分かるが

他者には伝わりづらい

という特徴があります。

 

 

ですから、形にならないと価値がない、

人に伝えられなくては意味がない、

というような、固定観念を持ってしまうと、

「自分が感じていることには意味がないし、価値もない」

という”経済的ネガティブ”なマインドセットになってしまいます。

 

この価値観を採用している場合、苦しい人生を歩みがちになってしまいます。

 

そして、今の社会の価値観の主流はこの考え方です。

「社会的な自分」という一面ばかりを生きていると、どんどん苦しくなってしまうわけです。

 

感覚を覆い隠すもの

 

自分が感じたものを、純粋に、思考を挟まず、まずは受け取ること

このプロセスがとても大切ですが

その「感じたまま」もバイアスが掛かっている事が多々あり、注意が必要です。

 

自分では〝ありのままの感覚〟だと思っていても、以下が当てはまる場合、自分の本当ではない可能性が高い。

 

①身体の緊張が伴っている場合
②ネガティブな感覚が生まれる場合

 

この状態は、過去の未消化な辛い体験が感覚に覆いかぶさっており

それを連想させるものを感知すると、条件反射的に防衛状態に入るようプログラムされている状態です。

 

こうした状態の解消には少し時間がかかりますが、まずは自分がそういう状態にあるということを感知することが大切なはじめの一歩となります。

 

 

あなたは環境に自然に適応している

 

自分のいる状況や環境によって、顔を出す自分は変化します。

 

例えば、苦手な人と一緒にいれば思考も緊張感がありますし

中の良い友人と過ごす時間はリラックスして笑顔も増え、伸びやかな思考になります。

出てくる言葉も違うでしょうし、時間の流れも違います。

 

このようにして、自分という存在は確定された一つのものではなく、環境によって千変万化しているものなのです。

〝自分探しの旅”に出ても、自分など見つからなかったと言われるのはそういう理由からです。

なぜなら「これが自分」と言えるものがそもそも無いからです。

 

さて、環境に合わせて勝手に適応するのがヒトの心。

コロコロ変わるから心というのは頷けます。

ですが、他人や環境に振り回されるのはしんどいものです。

 

自分が変化する振り幅をコンパクトに、なるべく小さくしてゆくことで、安定した状態になることができます。

 

人によって「芯がずっしりしていて不動」のような方もいれば

「しなやかな軸があり柔軟」という印象の方

また「いろいろな軸があり拘り無く使い分けて動ける」という印象の方など

様々な在り方があります。

 

これは人の性質であるので良し悪しはなく、本人がそれで満足して楽しんでいればそれで良いと思うのです。

 

しんどい状態とは、軸がどちらか一方に偏ってしまった状態ですから、自分の中心に軸をリセットする事でその状態は解消されます。

 

 

自分をリセットする幾つかのアイデア

 

①一人の時間を持つ

いつもいる場所や人から離れ、落ち着ける場所でただぼんやりとする時間を過ごします。自室でも良いですが、全く違う環境もおすすめです。心が満ちるような本を読むのも良いですが、何もせず、目的も持たずぼんやりしてみる事をおすすめします。

 

②自然の中に一人でゆく

これは、アウトドアアクティビティというよりは、自分と出会う為に行います。言語的意味合いも社会性もない「自然」という存在に身を委ねることで、自分自身の原点に回帰するのです。その目的のためにするならば、スマホは触らないほうが良いですね。(遭難などの安全には配慮しましょう)

 

③全く違う人間関係(コミュニティ)に出かけてみる

  • 畑、田舎暮らし系のイベント
  • ビジネスコミュニティ
  • 身体やココロのワークショップ
  • サークル・飲み会

何でも良いと思います。今とは違ういろいろな環境に身を置くことで、いつもとは違う自分が出てくることに気がつくはずです。そんな自分を楽しんでみましょう。

 

 

自分の「真ん中」を見つける

 

人生は“わたし”という生命がバランスを取りながら進んでゆく物語

という見方もできます。

 

〝ありのままの自分〟というZEROを目指す─

というのも良いのですが、力みすぎると「今」を否定しまいがちです。

 

どんなにダメでも、ゴチャゴチャしていても

今この瞬間の自分が〝今のありのまま〟

 

─という視点も、大きく生命の視点から見た真実ですし

ふっと力みを抜いてくれます。

 

 

どんなにポジティブに考えたとしても、人生から辛いこと苦しい事がゼロになることはありません。

生きているとは、誰にとってもそういうもの。いくら表面上をキレイに見せていても結局のところ皆そうなのです。

 

嫌だ嫌だとばかり思っていると、いつまでも辛いばかりになりますが

『そういう体験をしにきた側面もあるんだ』と思うとふっと心が楽になるはずです。

 

また、苦しい経験は人を強く、優しくします。

それは順風満帆な人生では得られない「人の深み」です。

 

生命には波があり、人生にも波があります。

その中で変化し続ける自分の振れ幅を体験し、自然に自分の中心が見つかってゆく

そんな面白みが人生にはあると感じています。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

オンライン専門のボディーワーカー/身体研究家。20代の頃、自己肯定感の低さから鬱病に。さらにアダルトチルドレンも発覚。自分の出来の悪さを呪い苦しんだが、才能は身体感覚から開けるのではないか?と氣付き、探求し、うつ病とACを自ら克服。様々な場面で独自の感性とクリエィティビティを発揮できるようになる。整体師時代に、独自のセラピーメソッドを確立しそれを身体開発/自己啓発メソッドに昇華。「あたらしい心とからだの使い方」にて伝えている。代表コンテンツは、唯一無二の「蝶形骨の使い方メソッド」著書:ありがとうございますはZEROのことば(Galaxy Books)