「考える」の語源
考える という言葉、それは古い昔、
「かむかえる」と表されていました。漢字で書くならば「彼迎える」 と書きます。
「彼」(か)とは「彼方」(かなた)つまり
「あちら」「遠く離れた先」を意味します
それは、「あちらの世界」今風に言えば、「別の次元」のこと。
思考が起こる仕組み
脳が思考の全て行っているのではありません。
顕在意識は3~10%程度と言われます。
有名な図ですね。表面の氷山が、顕在意識を表します。
下にある遥かに大きな氷山が、無意識(潜在意識)領域です。
90~97%以上の無意識領域が主導権をもっている。
私達は「考えている」のではなく『考えさせられて』いると言う方が適切なのだと思います。
私達が行動を起こす、その7秒前には、その行動は決定されているそうです。
その後の研究でも、意識的な選択の前に潜在意識の活動が行なわれており、潜在意識が意識的な選択を決定している、というリベの理論が支持されてきた。しかし、今回の研究のように、脳内の決定とそれを認知するまでの間にこれほど大きな隔たりが認められたのは初めてのことだ。ヘインズ博士による実験では、被験者がボタンを押すことを決定する前の7秒の間に、脳活動が、高度な計画に関連する前頭葉皮質に移動し、その後すぐに、感覚統合を司る頭頂葉皮質へ移動した。ヘインズ博士の研究チームは、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)装置を使用し、これらの神経パターンの移動を観察した。
私は今のところ、この無意識領域(潜在意識)の世界を「別の次元」と理解しています。
考える事の本質
そして、かむかえる の『か』は『カッとたぎる』
つまり『エネルギー』も意味します。
思考とはエネルギーですから符合しますね。
要約すると、「考えること」の本質とは、”無意識領域の思考(情報)を受信すること”
ということになります。
以前の記事で、全ての創作物はヒトの身体性能を発想の元としている
ということを書きました。
過去記事:カラダは全てを知っている
パソコンの、ダウンロード、アップロードという概念の大元は、
この潜在意識領域との情報やりとり=思考のシステムを機械化したものです。
思考とは、つまり情報の送受信なんですね。
脳はその送受信の端末と言えます
他にも、ヒトを見たときに、その纏う雰囲気や、声からの印象、目のかがやきなど
見たその瞬間に『伝わる』ものも情報ですから
これもカをムカエているといえます。
顕在意識の思考と、潜在意識の思考
記憶 は、思考がなければ生じません。
思考にはふたつ、あります。
頭(顕在意識)で行う思考は、言葉に依存します。
つまり、言葉がなければ、物質次元的な思考はありません。
では赤ちゃんはどう思考しているのでしょう?
彼らを動かすのは、より純粋な生命としての本能。野性動物と同じです。
感じて、反応する。命の欲求としての表現をする。
思考と表現するのは適切ではないかもしれません。
それは言葉ではない、より純粋な情報です。
私達大人よりも、無意識領域とダイレクトに繋がっていると言えます。
無意識領域の情報の他に、顕在意識の思考があります。
ここに属するのがいわゆる「自我」「マインド」です。
「こころ」もそうですね。
すなわち「こころ」は真ん中ではないんです。
自我も、トラウマも肉体性を伴った記憶である
自我は記憶により構成されております。
そして『より強いインパクトのある記憶』が人格に強く影響します。
強さとは、たびたび繰り返されたことや、ショックなことなどの
強い感情を伴う体験がそれです。
あまりに強力に凝り固まった記憶は、トラウマと呼ばれ、
純粋な無意識領域の情報の受信を阻害してしまいます。
汚れたレンズを通ってくる光をイメージしたら分かりやすいですね。
ポジティブなひと、ネガティブなヒト、
うまくいくひと、いかないヒト、愉しげなヒト、苦しげなヒト
そういう差はこのレンズの汚れや歪みからくるわけです。
そして、トラウマは細胞レベルで保持しており、それが歪みやコリ、病気となったりして
身体的なブロックになります。
特に表情筋や、骨盤底筋群、大腰筋などの強い緊張として現れてきます。
このレンズの曇りをきれいにするのが、掘り下げの目的でもあり
重要な事として考えています。
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