風の時代を生きるあなたへ。自由に生きるためのマインドセット〜人類を囚えてきた大きな”思い込み”とは

 

そらく今生きている誰もが、
大きな一つの『思い込み』に囚われており
そのために、本当は楽しいはずの人生を
無駄に苦しく、不自由なものにしてしまっています。

その一つの「思い込み」を見直すことで
視野が開け、軽やかに生きることが出来るのでは無いかと思っています。

さて、あなたも囚われているかもしれない
その思い込みとは何だと思いますか?

 

○○○○という罠

 

あなたは
良くすること、
変えること
成長すること

好きですか?

 

テストの点を上げる
資格を増やす
良い大学、企業に就職する
仕事の成績を上げる
タイムを短くする
何かに勝利する…

 

何かにつけて、「良くする」こと
「成長する」ことです。

 

これらは生きる上で誰もが求めることであり、
もちろん悪いことではありませんが、
そこには心の枷になり得る『思い込み』があります。

それがあることで、この結果を手に入れたとしても
その先に幸せの無い状態を作り上げてしまっています。
そしてその事に気付く事は、なかなかに難しいのです。

 

して、その『思い込み』の根底には、○○○○という罠が仕掛けられていて
これから逃れない限り、人の心に平穏と幸福が訪れることは無い
というようなシステムになっています。

 

誰もがこの罠に気づくことなく、
むしろ良かれと思ってそれを積極的に行ってしまうので
僕はこれを『罠』と表現しています。

 

良くしようとすると駄目になる。勝とうとすると負ける。

 

僕はたまにyoutubeでMARTHさんの動画を見ます。

その中で言われていたことがこの言葉です。

 良くしようとすると駄目になる。
 勝とうとすると負ける。

若くして大きな成功をされた経営者MARTHさんのお父上の言葉。
まさにその通りだなと思います。

 

ではなぜ
良くしようとすることが、却って物事を駄目にし
勝とうとすることがむしろ敗北に繋がるんでしょうか?

 

このブログは身体と心と自然がテーマなので、
その視点から読み解いてみましょう。

 


 

ここでは、大きく分けて2つの要素があります。
それは…

 ①思考の前提
 ②エネルギーの向き
 
この2つです。

①思考の前提

僕らは何か一つの考えを浮かべるとき
無意識に、「意図していなかった事」を肯定してしまっている事があります。

それにより、望んだ現実とは逆になってしまう
不本意な人生体験を創造してしまうのです。

特にそれは「否定的な思考」の時に起こります。

 

『良くしよう』
『増やそう』
『向上しよう』
『改善しよう』
『成長しよう』
『ポジティブになろう』

 

これらはとてもポジティブで、発展的に見えます。
良いことのように思えますが、
もしそのベースがネガティブであった場合、
否定的な思考となってしまいます。

 

 

つまり

『今悪いから』良くしてあげよう
『今少ないから』増やそう
『今低いから』向上しよう
『今悪いから』改善しよう
『まだ足りないから』成長しよう
『今ネガティブだから』ポジティブになろう

という思考です。

この『』の中にあるフレーズをぼくは「思考の前提」と呼んでいます。
そして『』内のエネルギーを、表面的な言葉よりも強く発している事に本人は気づいていません。

 

在意識よりも、無意識のほうが、遥かにパワフルな影響を持つという事はご存知だと思いますが、
この思考でゆくと、『』が潜在意識に当たりますから
『』が実現し続けるエネルギーを強く発動します。

そうすると、
「成長しよう!」という想いと行動が、『まだ足りない』に栄養を送るエンジンとなり
まだ足りない=「不足感」強め続ける事になってしまいます。

メモ:
思考の前提が、ネガティブなエネルギーを強める結果になることがある。

 

②エネルギーの向き ~ 爆発と爆縮

“爆発”は誰でも知ってますが、”爆縮”は聞いたことが無いかもしれませんね。

爆発(エクスプロージョン)は内側から外側にエネルギーを発する事に対し…

爆縮は「インプロージョン」と呼ばれ、
外側から内側にエネルギーが集約する形のエネルギーです。

爆縮は、オーストリア人科学者ヴィクトル・シャウベルガーが自然界から発見したエネルギーのシステムです。

 

なぜ一見専門的な【 爆発と爆縮 】なんて言葉がこの話題に出てくるのか
不思議に思うかもしれませんが、目からウロコですので、是非読み進めてみて下さい。

 


 

発でも使われる核爆発のエネルギーは「爆発」エネルギーの代表です。

対して、「爆縮」には、自然界の渦巻きのエネルギーがあります。

 

■爆発/エクスプロージョン
外側に向けて放たれるエネルギー(遠心)
破壊的、騒音
ロスが大きい(熱や廃棄物が出る)
持続性がない(一瞬の爆発)
エントロピー(混沌)増大
核爆発

 

□爆縮/インプロージョン
内側に向かうエネルギー(求心)
静か
ロスが無い(熱も廃棄物も出ない)
持続性がある
速度とエネルギーが自然に増大する
核融合

 

シャウベルガーは、この理論を応用した「トラウト・タービン」(吸引タービン)と呼ばれる、超効率の発動機を開発しました。

それは、野生動物のツノや、巻き貝といった、自然界の構造=フィボナッチを参考にして作ったパイプに水を通し、その求心的な渦巻きから生じるエネルギーを利用して作動する、「自己推進装置」でした。

トラウトタービンは、始動時以外は全く燃料を必要としなかったと言います。
フリーエネルギーですね。

ヴィクトル=シャウベルガーのトラウトタービン設計図

 

ここまでは機械の話のようですが、これを僕らヒトに置き換えて考えると、とても学びになります。

 

ぼくらの中の “爆発と爆縮”
〜「何かを変える」エネルギー

 

再び話題は戻って「良くしよう」という事についてのおはなしです。

先に話したとおり「今悪いから」という思考の前提
無意識レベルである限り、結局は不足感を強化し続けてダメになってしまう
という事でしたね。

 

「良くしよう」という想いには、方向性があります。

a. 自分を良くしよう
b. 他人を良くしよう

の2つです。

つまり、
内側を変えるか?
外側を変えるか?
という方向性のおはなしです。

“爆発と爆縮” の考えを当てはめることが出来ますね。

 

《 何かを変えるにはまず自分が変わること 》
とは誰もが知っている格言だと思いますが

 

この言葉はまさにその通りの真理で、他人を変えようとすると、ほぼ100%失敗に終わります^^;
多分あなたもそんな経験をしたことがあるのではないですか?笑

他人を変えようとしても変わらないんです!

ぼくらは、人を変えようとする時、何をするでしょうか?

 

変わるよう説得を試みる 
その人の悪いところをピックアップする
感情を動かす強い言葉を浴びせる
命令する

などなど、
基本的にその人を否定する事を行っています。
さて、これはどんなエネルギーでしょうか?

…内側から外側へ”爆発”する方向ですね。

 

爆発(エクスプロージョン)は

破壊的、騒音がある
ロスが大きい(熱や廃棄物が出る)
エントロピー(混沌)増大

つまり、相手の心にとても大きな抵抗を生みます。
変われ!!!というエネルギーは、
摩擦が発生し、怒りや愚痴などのネガティブな廃棄物を生みます。

 

そして、人間関係が壊れることもあれば、
不平を口に出さないまでも、ぎくしゃくした関係になったり
距離を取られ疎遠な関係になってしまったりもします。

これがエントロピー増大…つまり
互いの関係性に「混沌」を生む というわけです。

メモ:”否定” は爆発的エネルギー。破壊的エネルギーと言える。

 

“爆縮”(インプロージョン)

れに対して、”爆縮”は、内側に向かうエネルギーでした。

相手を変える!という方向に対して、
自分の内側に向かい、自らの内面を変化させる方向です。

 

爆縮(インプロージョン)は
静か
ロスが無い(熱も廃棄物も出ない)
速度とエネルギーが自然に増大する

 

つまり、
自らの内側で静かに内観する行為には、
エネルギーのロスがありません。

そして、「速度とエネルギーが自然に増大する」ということは
内省により、自分自身のエネルギーが増大するということ。

行っている事は内省なのですが、
結果的に、外側に顕れるエネルギーもパワフルに強化され
現実の変化の速度が加速するという事になってくるはずです。

 

《 何かを変えるにはまず自分が変わること 》という言葉が、
自然界のエネルギーの仕組みから言っても
真理であることが分かります。

メモ:自分の内側を “内観” しクリアに保つ事は、自分自身のエネルギーを高める。

 

 

縮的なエネルギーの表れ方もあります。

それは、爆発的な「相手に命令する」エネルギーに対して

自分の事を語る。
自分の内側の話、
自分の感じたこと、思いを表現する

というような表れ方です。
これは人の心に抵抗を生まない在り方です。

 

あしたのジョー

ぼくは20代の頃読破した「あしたのジョー」の巻末にあった、
有名人の読後感想が素晴らしく心に響いて、今でも覚えています。

 

人が人生で真に語ることが出来ることはなんだろうか?
己のことであろう。
ジョー、君は全身で己を語ったのだ─

 

真っ白に燃え尽きちまった

 

人の中に影を探して
それを消そうとするのではなく

己の内側の光をただ無作為に表す事ほど、ポジティブでパワフルな在り方はありません。

 

人はあなたのナチュラルな光に影響されて変化します。
あなたが喜びと共に発するその波動
心地よいバイブレーションに共鳴して
表面だけでなく、深いレベルから変わってゆきます。

その波動とは、あなたの命の振動です。

それによる変化は、頭の中で考えていた、ちっぽけな想定を悠然と超えてゆくものです。

 

して大切な事は、
この光を真に発している時のあなたは
『誰かを変えてやろう』などとは露ほど思っていないということです。

” 誰かを変えたい ” という想いは、「懐中電灯の光」のようなもの。
その弱々しい光は表面のごく狭い部分だけに当たるので
むしろ大きな影を生んでしまいます。

喜びとともに自分の内側の輝きを表す事は、
「高次元の太陽」のような光と言えます。

太陽も影を生みますが
人の魂の真ん中まで光が届けば、影が生まれることはないのです。

 

罠〜wanna

 

かを変えたい、良くしたい、成長したい、という強烈な欲求(wanna)は、
一度立ち止まって、そのエネルギーの向きを内側に切り替える必要があります。

切り替えなくてもいいのですが、それはそれで大変さが勉強出来ることと思います。

 

思考の前提にネガティブなものがあるという話をしましたが

もう一つ、大きく働いている逆側の力があります。

 

それは、
今を否定しているということです。

 

今を否定している、それはつまり今を生きていないという事です。

 

 

今を否定しているという事は、
今を生きていない
という事です。

大切な事なので、二回書いておきました。

 

今を否定するとき、あなたは「過去に知った理想像」を見ています。

つまり過去を生きているという事になるわけです。

 

物事はかならずオモテウラがあります。

良いことだけ
悪いことだけ
というのはありえません。

 

今を否定している、ということは、
今の「悪い面」だけに意識を向けている 
ということ。

“あなたにとって” 都合が悪いと感じる部分に意識をフォーカスしている状態なのです。

つまり、物事の表面だけしか見れていない
上っ面にだけ懐中電灯の光をあてて、その影ばかりを眺めているという事。

それは、物事の見方が偏っている可能性がありますし
地に足がついていないとも言えます。

 

はまた爆縮で考えると…

内側に潜り、今を深く深く観て、否定のエネルギーを調和し
肯定へと反転するプロセスで、爆縮のエネルギーが働きます。

すると、自分が本当に求めるイメージやビジョンが
自然と浮かび上がって来ることがあります。
それは魂が求めているかのようなビジョンであり方向性です。

 

これに従って生きることは無理がなく
喜びに溢れており
流れもスムーズで
廃棄物もロスも無い感じがしませんか?

 

“問題意識”という罠


 

局の所、ぼく達は
「問題がある」という思い込みに振り回されていると言えます。

 

問題意識…つまり

変えるべきである
改善すべきである
解決しなければならない
良くしなければならない
成長しなければならない
対処しなければならない
答えなければならない
克服しなければならない
正しくあらねばならない
幸せにならねばならない(幸せになりたい)

と言った思い込みです。
他にも沢山ありそうですよね。

 

逆に、「何の問題もない」という視点も存在するわけです。
同意をしづらい人もいるかもしれませんが
自分が問題を感じることについて、問題を感じない人も実際に存在しています。

例えば、罪を犯した親友がいたとして、何の変わりもなく接する人も居るでしょう─

 

この「問題意識」という大きな“楔”を、頭の中から取り払い

 問題は存在しない
 何の問題もない

という視点で世界を観測することで
外の現象が変化し

人生の体験、起こる出来事が変わってくるのです。
ぼく達ヒトの意識は、世界を変えるほどの力を持っています。

※あしたのジョー © 高森朝雄・ちばてつや/講談社

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ABOUTこの記事をかいた人

オンライン専門のボディーワーカー/身体研究家。20代の頃、自己肯定感の低さから鬱病に。さらにアダルトチルドレンも発覚。自分の出来の悪さを呪い苦しんだが、才能は身体感覚から開けるのではないか?と氣付き、探求し、うつ病とACを自ら克服。様々な場面で独自の感性とクリエィティビティを発揮できるようになる。整体師時代に、独自のセラピーメソッドを確立しそれを身体開発/自己啓発メソッドに昇華。「あたらしい心とからだの使い方」にて伝えている。代表コンテンツは、唯一無二の「蝶形骨の使い方メソッド」著書:ありがとうございますはZEROのことば(Galaxy Books)